広島県指定伝統的工芸品
戸河内刳物 横畠工芸

戸河内刳物(とごうちくりもの)とは

歴 史

 宮島細工を制作する過程で、この西中国山地の木が自然の気象風土の関係で、木工細工に適した木であることに着目し、この地方から宮島へ材木を送っていたことが始まりでした。

 宮島細工の職人、藤屋大助が江戸時代後期に創始したと伝えられており、大正時代初期に福田李吉が宮島から材料の供給地である戸河内町(現:山県郡安芸太田町)に移住し、その技術を伝えたものです。
 ノミ、鉋(かんな)、柳刀等を用いた手作りのお玉杓子は「浮上お玉」として、愛用されています。

特徴

ノミや、槍鉋(やりがんな)と呼ばれる専用の道具を使用し、削り出します。

広島県指定伝統的工芸品

広島県指定伝統的工芸品の要件

  • 製造過程の主要部分が手工業的であること。
  • 明治時代以前に確立した伝統的な技術技法により製造されるものであること
  • 伝統的に使用されてきた原材料を用いること。
  • 主として日常生活に使われるもの。

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戸河内刳物 指定年月日
平成3年4月8日

制作工程